TOP > Columns > ディレクターコラム > 自動販売機デジタルサイネージ化の役割と効果について

デジタルサイネージコラム

自動販売機デジタルサイネージ化の役割と効果について

  • # ディレクターコラム
  • # プロモーション
  • # 活用事例

■ 自動販売機のデジタルサイネージ化

 
こんにちは!
 
本日は最近見かけるようになったデジタルサイネージの自動販売機について書いていきたいと思います。
 
みなさんは自動販売機もデジタルサイネージ化されているのはご存じですか?
 
最近はJRの駅や量販店でも見かけ、すでに利用されている方も多いと思います。
 
自動販売機の前に立つと、その人に合った商品を「おすすめ」する。
 
そんな自販機が登場したのは2010年8月10日のこと。
 
JR東日本子会社のJR東日本ウォータービジネスが全面タッチパネルのデジタルサイネージを搭載した「次世代自動販売機」をJR品川駅に設置したのが始まりです。
 
■ デジタルサイネージとは
 
デジタルサイネージとは従来の看板や紙のポスターに代わり、液晶ディスプレイやLEDを用いた映像表示装置などのデジタル映像機器を使い情報を発信するシステムの総称を指します。マスメディア( TV・WEB等)やPOP(ポスター・看板・チラシ)と異なるのは「時間と場所」を制御できる特性を持つことです。またターゲットを限定出来るため、従来のメディアにはなかった「コミュニケーション力」を持つメディア媒体です。皆さんも街中やお店の店舗、店頭など様々な場所で、様々な形で見ていると思います。
 
設置してあるところに共通しているのは人が集まる場所、人の目につく場所。
 
液晶モニターが光で見えないとかよくありますよね。認識されなければ、見えなければデジタルサイネージの本来の機能・役割は果たしていないと言えます。
 
つまり様々な人が見て、どの角度から見ても情報が認識できる場所に設置することで正確に多くの人へ情報を発信することが出来ます。

 

■ デジタルサイネージ化した自動販売機の役割

 

実は私、数か月前までとある飲料メーカーでベンダーをやっていましたので、ここからは私の実体験も多少織り交ぜながらお話しさせていただきたいと思います。

 

デジタルサイネージの自動販売機では季節や時間・気温に応じた映像や動画を流せ、人が前に立つとセンサーが作動しおすすめが表示されるといったシステムが搭載されています。
 
作成したコンテンツを配信サービスすることも出来ます。

 

また、売り切れを表示しないといった機能もあるのです。
 
これは、私個人的には一番有効な機能かなと思っています。
 
商品が売り切れると、自動販売機内の在庫商品の画像(隣り合わせの商品)に表示が切り替わるのです。
 
自動販売機を管理する上で、これはベンダー目線からしてもとてもありがたい機能でした。
 
この機能があるだけで様々な業務負荷が軽減されました。(外部からは売り切れが見えないため、補充の依頼や催促が来ないなど。)

 

一般的な自動販売機では商品の在庫が無くなった場合、該当商品の売り切れの表示を示す赤ランプが点灯する。これって目立ちますよね。
 
実は、消費者が自動販売機で購入する際に17.2%もの方が売り切れを気にしているというデータもあります。
 
これでは消費者も増えず、リピーターも獲得できず売上・利益の拡大は見込めませんよね。
 
先ほど述べたように業務の負荷も減るため人件費等の管理もしやすくなるでしょう。
 
そのようなことから売上・利益拡大の一つの対策・改善案として、また人件費の管理やベンダーの業務負荷を減らすことで公私の時間を有効に使うことが出来る。ベンダーにとってデジタルサイネージが一役買っていると言えます。

 

■ 売り切れ表示

 

「売り切れ表示」これは自動販売機で購入する際に重視する点で4番目に高い数値であると言えます。しかし上位3点を見てみると、「種類が豊富」「価格の安さ」「温度管理」とベンダーでしか解決できない点となっているのです。
 
ベンダーでも解決できない点もありますが。
 
ただ、売り切れ表示に対する悪いイメージというのはデジタルサイネージの自動販売機を導入するだけで払拭出来るのです。

 

■ 清涼飲料水だけではない、デジタルサイネージ×IOT自動販売機
 

 
今となっては清涼飲料水だけでなく、東名高速道路EXPASA海老名(上り)とEXPASA足柄(下り)の『ポケモンスタンド』や、​デジタルサイネージ×IOT自動販売機「ワンピースポート」といったIOT自動販売機も増えてきています。
 
また、東京・新橋の三井のリパーク内にもカンナチュールのデリシャス缶詰の販売をしているIOT自動販売機も登場しました。
 
このようにデジタルサイネージを活用したアイデア自動販売機も増えてきています。
 
■ デジタルサイネージ導入に向けて
 
これまでお話したデジタルサイネージ自動販売機を導入することは法人関係以外ではないと思いますが、デジタルサイネージを導入するための考え方は一緒です。
 
情報・広告・宣伝を効果的に行えるツールであるということ。
 
デジタルサイネージを導入する際は、「とりあえず置いてみる」や「周りが導入しているから」など安易な考えですとデジタルサイネージ本来の機能・役割を生かすことが出来ません。

 

例えば、屋外に屋内用のディスプレイを置いても光で見えない場合もあります。
 
・場所はそこで良いのか。
 
・費用は予算内で収まるのか。
 
・運用はどうするのか。
 
・費用対効果は見込めるか。
 
など他にも様々な事を考えなければいけません。
 
考えず導入してしまうと一時的、もしくは効果が見られない場合もあります。
 
導入する際は様々な角度から検討することをお勧めします。

 

 

今回は自動販売機のデジタルサイネージ化をお話させていただきましたが、次回は導入方法について今さら聞けないようなことについてもお話しさせていただきたいと思います。

 
エヌエスティ・グローバリスト株式会社
デジタルサイネージ事業部
Site Agent
青柳 貴弘
 

 

関連記事