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デジタルサイネージコラム

デジタルサイネージという言葉の疑問!?

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こんにちは!いつもディレクターズコラムを読んでいただきありがとうございます。
本日は「デジタルサイネージ」という言葉について思っている事を記載したいと思います。
今回もどうぞお付き合いください。
 

デジタルサイネージの仕事をしていると、企業様から以下のようなご相談をいただく事がよくあります。
 
・とにかく安いサイネージを探しているので見積もりが欲しい
 
・サイネージっていくらくらいしますでしょうか?
 
・サイネージを検討しているので何か提案して欲しい。
 
・導入しているサイネージにあまり効果がみられないので、何か提案して欲しい。
 
・他社との差別化をしたいので、何か斬新な面白いサイネージはありますか?
 
・サイネージに流すコンテンツを提案してほしい。
 
一見、普通の内容に聞こえますが、非常に悩ましい質問だなといつも思ってしまします。
なぜなら、「デジタルサイネージ」という言葉そのものの定義が曖昧で広すぎて、私自身
一瞬、「意味不明」に聞こえてしますのです。

 

例えば、「誰かに、何か食べ物たべたいから食べ物屋さんに行きたい!」
のような表現になってしまいます。
 
答えるの難しいですよね?
 
本来であれば、和洋中、焼き肉、ブッフェなど食べに行きたいものが最低限前提にあるはずです。
 
残念ながら「デジタルサイネージ」という言葉は、これだけ使われていても、この前提が一切ない言葉として扱われて
いる事が多いのが現状です。
 
一つ目はこの「デジタルサイネージ」という言葉はいろいろな要素が抜けてしまいがちな曖昧な表現であることを、まず頭に入れていただければ!と思います。
 
「デジタルサイネージ」という言葉を使う際には定義が曖昧にならないように、物でなく、手段としてのデジタルサイネージを理解する必要があります。
 
例えば、「デジタルサイネージ」を主語として「物」として捉えてしまうと、
 
・デジタルサイネージを導入すれば、集客をしてくれる
 
・デジタルサイネージを導入すれば売り上げアップにつながる
 
・デジタルサイネージを導入すれば広告収入が得られる
 
・今どきサイネージが主流なので、導入したい
 
と言った、ある意味正しいが、かなり間違った概念をもたらすことになってしまいます。
よくよく考えてみると、実際はおかしな話ではないでしょうか?

 

本来のデジタルサイネージは、
 
課題解決のために、
 
皆さまが苦労して集めた膨大なマーケティング情報の中から、
 
「伝えたい」「伝えるべき情報」を
 
どんなビジュアルで生成し、それをいかに効率よく伝えるための仕組みによって構築し、
 
どんな場所で、どんな見せ方で
 
どんなターゲットにアプローチするのか?
 
という概念で成り立っています。
 
きちんとした目的があり、皆さまの課題解決に繋がるための要素を、きちんと考えるべきです。
 
 「〇〇〇を解決するためのデジタルサイネージという設定を作ろう」という事です。
 
これらがあって初めてゴールを目指す事ができます。
 
◆デジタルサイネージの概念図
 
★デジタルサイネージ概念図NSTGを見る
 
これは弊社が作成した「デジタルサイネージの概念図」になります。
 
この図を見るうえでのポイントは、一般的に世の中で議論している「デジタルサイネージ」は左の青い範囲だけだと思います。
しかし、デジタルサイネージを実行する上では上から下まで網羅した議論が必要です。
 
本来、議論すべき内容で、抜けている所は無いか?を整理しましょうと言う図を表したものです。
 
みなさんはこの図の黒い項目のディスプレイ(表示装置)の議論だけで終わっていないでしょうか?
 
ディスプレイのメーカーやサイズの議論だけでデジタルサイネージを買ってしまうのは、ある意味危険だと思っています。
 
中身がない状態です。
 
何を売るか決まってない、スタッフも決まっていない、けどとりあえず店だけ作ってしまった!
これと同じ状態です。
 
「デジタルサイネージ」を検討されているお客様は是非、この概念図を参考にしてみてください。

 

エヌエスティ・グローバリスト株式会社
デジタルサイネージ事業部
 
Asoociate Criative Director
 
加藤 純通

 

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