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デジタルサイネージコラム

ここからが正念場!コロナに打ち勝つ!デジタルサイネージ活用戦略

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 ・今だからそこ、デジタルサイネージを本気で活用したい!

 ・店舗のデジタル化で、ニュースタンダードの波に乗りたい!

 ・コロナで激減した客を取り戻したい!

 今、こんなご相談が最近次々と入り込んできます。

■ デジタルサイネージの相談で最も多い課題


コロナ禍で様々な課題を抽出した結果の末ここ最近デジタルサイネージの本来あるべき姿を相談される事が多く、

「導入したが活用できていない」と言う課題が最も多い。

 

導入計画時は、おそらく全店舗導入するために、コストパフォーマンスの優れたスタンドアロン型のサイネージを導入したが、運用が行き詰ってしまい、きちんとターゲットにアプローチできていないというのが、これらの要因のすべてだと理解します。

本来デジタルサイネージはデジタルコンテンツを、手間をかけずに変えることができ、動きのある表現で人目を引くことができるなど、従来の看板や紙媒体では出来なかったより深いアプローチができる点で多くのメリットや効果があるものである。

これによりユーザーとのコミュニケーションツールとして場所を特定したピンポイントでのアプローチを「メディアの情報伝達の即効力」をもって行える素晴らしいツールである。

また、季節感を演出して「心地よい空間」を作りブランド価値を上げる際に、従来の装飾などの手間やコストにくらべ、一瞬でその場の雰囲気をデジタルならではの手法で変える事だって可能である。

 

■ 計画段階で運用設計とコンテンツ設計をしていないケースがほとんど

このケースでいろいろ話をお伺いしていると、以下が起因している問題が多い

①計画段階で運用の具体的なイメージができていない。

※運用にかかわる部門が計画段階では関わっていない。

 

②デジタルサイネージの導入はC工事(内装・建築)の一部で進んでしまうケースが多い

※モニター(ディスプレイ)の取付位置やサイズ、台数、設置場所、から話が先に進む。

 

③コンテンツの打ち合わせが一度もないままオープンに至る。

※オープン時はとりあえず手持ちの(使える)コンテンツを投入して結局ずっと同じコンテンツしか流れていない。

 

 

よくよく考えると、なぜ?と思ってしまうケースが想像をはるかに超えて多いのが
今の「デジタルサイネージ市場の現状」「見えない課題」ではないでしょうか?

 

視点を変えてみると、、、

「テーマや売る物が決まっていない状態で店をオープンする」ような「泥船渡河」ですね。

 

想定される理由は以下のようなストーリーではないでしょうか?
 

計画する側は「デジタルサイネージ」は効果があると判断しており、予算もあるので取り合えず「ディスプレイ」の大きさや面数を建築計画の段階で検討し、見積もりを依頼する。

当然、決済の視点から見て当然のごとく「安くて簡単」というキーワードが判断基準になる。

そのまま工事が進み、オープン間際に店舗スタッフが操作説明の教育を受ける。

オープン時のコンテンツを本部が各部門から集めて店舗に配る。

そのままオープンを迎える。
 
スケジュールどおり、段取りどおりにうまく進んでいるように聞こえますが、実はこれが一番よくないパターンとなります。

■ デジタルサイネージはコンテンツと運用が何よりも重要

結論、デジタルサイネージは「マーケティング」と最も深い関係にあり、それをもとに「アプローチ」をしないと全く効果が出てくれません。

また、キャンペーンやイベント情報、VMD商品連携、などお客様のニーズに訴えるコンテンツをいかにアプローチできるか?にかかっていると言っても過言ではありません。

このようなマーケティングデータとの連携は実は相当手間がかかります。

ですので、計画段階から店舗スタッフが運用すれば良いという視点から見直すべきです。

デジタルサイネージの先進国のアメリカやヨーロッパのブランドで成功している企業のデジタルサイネージは必ず「運用専門部門」が運用し、コンテンツ製作もポスターやチラシ、テレビCMやデジタルサイネージ用コンテンツもすべて一括で管理する部門が存在します。

これはデジタルサイネージを活用すると、必ず一定以上の効果がある事をきちんとわかっているからです。

コロナ禍で、良くも悪くも「メディアの力」が想像以上に力を持っている事に改めて気づいた方も多くいらっしゃるのではないか?と思います。

デジタルサイネージとテレビの違いは、ターゲットと場所を特定しているか?していないか?です。全く異なりますが、それぞれの特性を活かせば必ず高い効果が得られます。

■ 攻略方法はSNSやYoutubeと同じ

「簡単で安い」ものは聞こえが良いですが、デジタルサイネージには完全に「落とし穴」です。

例えば、ホームページ。仮に誰もが簡単に安いコストでホームページを作れるものがあるとします。これでSEO対策までできて売り上げが上がるような結果に繋がりますでしょうか?

 

例えば、YouTubeのアカウントを作ったとします。テーマを決めず、最初は気合の入った動画をアップします。その後あまり更新しなくなります。これでチャンネル登録者数は伸びますでしょうか?

 

例えば、SNSで新規でアカウント作成して、最初は週2回のペースでポストします。その後、更新頻度が月1回など放置状態となったら、フォロワー数が増えますでしょうか?

 

それぞれ、広告やSEOに投資したり、外注を活用してアクションし続けていると思います。

「デジタル」は手間がかからない分アナログ以上にアクションすればするほど、効果に繋がるものだからです。

「デジタルサイネージ」もこれらと全く同じです。

皆さまが苦労して集めたマーケティングデータやアイデアを活用して、コンテンツ化し、電子データとしてそれをターゲットユーザーにリーチしていく、、、

これは決して簡単に済ませることができず、負担は避けて通れないのです。

 

費用をかけて動画を大量生産し続ける必要はありません。
静止画でも、わかりやくすキャッチーな質の高いコンテンツを更新し続けるだけで良いのです。

商品説明・商品のイメージ・ブランドイメージ・キャッチフレーズ・など販売につなげて行くためのその店舗ならではの「伝えたい」「伝えるべき」コンテンツは実は数えきれないくらいの情報量があるはずです。

 

だからこそ、コンテンツ運用・管理の業務は外部に任せて、自社のサービス向上に集中したり、マーケティング部門や制作部門と連携してコンテンツを1つでも多く作ったり、場合によってはデータベースと連動させてシステム化をして、コンテンツ変更を自動化したりなど「デジタルサイネージ」を活用していう企業はビジネスも伸ばしているところが多いです。

成功している企業は皆、「安くて簡単」なデジタルサイネージではなく、きちんと品質が保たれ、自社のマーケティングデータを生かすために最適な機能をもったデジタルサイネージを選定し、1部門だけの管轄でなく、法人全体として取り組んでいるのです。

デジタルサイネージを計画する時に、きちんと自らの発想で、あらゆる部門を巻き込んで企業全体で考えていく事で、これらの「デジタルサイネージの失敗」を避ける

デジタルサイネージで得られる成功は必ずお客様の利益に繋がります。

 

エヌエスティ・グローバリスト株式会社
デジタルサイネージ事業部
アソシエイトクリエイティブディレクター
加藤 純通

 

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