デジタルサイネージコラム
デジタルサイネージにはさまざまな大きさがあり、スタジアムなどに設置されるような大型のものから、タブレットサイズの小型のものまで非常に豊富です。多くの顧客に情報を伝えるには大きなサイズが必要かもしれませんが、使い方によってはタブレット型のデジタルサイネージに利があります。
今回はタブレット型のデジタルサイネージを活用するメリットなどをご紹介いたします。
■タブレット型デジタルサイネージのメリット
・個人使用でコンバージョンを確保しやすい
同時に複数の人の目に留まりやすい大型のデジタルサイネージと違い、タブレット型のデジタルサイネージは1人で利用することが多いのが特徴です。商品の特徴や関連する情報、キャンペーンなどを集中して見ることが可能で、ユーザーがアクションに至るまでの確率を上げることができます。
・コストパフォーマンスがいい
タブレット型デジタルサイネージは、大型のデジタルサイネージに比べてサイズが小さい分本体価格が安く、導入ハードルが低くなります。機能性も充実しており、通信機能が備わっているタイプであればクラウドにつなげてサーバーでコンテンツの運用管理をしたり、ニュースや天気予報など毎日変わる最新の情報をコンテンツの合間に挟んだりと、自由な配信が可能になります。
低コストでさまざまな使い方ができるタブレット型デジタルサイネージは、コストパフォーマンスが高いことも魅力です。
・省スペース
タブレット型デジタルサイネージはあらゆる場所での個人向けプロモーションに適しています。
たとえば、スーパーなら商品PRを兼ねたセルフレジとして設置する、ドラッグストアならセールスプロモーションとして商品の側に配置してみましょう。他にも、美容院なら施術中や待ち時間を楽しめる工夫として鏡の前に設置したり、病院なら受付に設置して医療情報や診療案内をする、といった具合に大型のデジタルサイネージとは異なる活用ができます。
■タブレット型デジタルサイネージの活用事例
・展示物の説明
博物館や美術館の展示物を説明するためのディスプレイとして、タブレット型サイネージが活躍しています。タッチパネル機能が付いたタブレットなら、詳しい解説や関連する情報をまとめたコンテンツを用意して画面をタップする仕組みを作れば、お客様の満足度も上がることが期待できます。
・観光のサポート
たくさんの人が訪れる観光地の駅や観光案内所、土産店などはタブレット型デジタルサイネージとの相性が良い場所です。
コンテンツに音や動きをつけることで、パンフレットでは伝えきれない魅力を発信するとともに、イベント情報やその日の天候、気温などリアルタイム情報を配信すれば、観光客はスケジュールが立てやすくなります。多言語による観光案内も取り入れれば、スタッフに代わって外国人観光客の案内のサポート役も担ってくれます。
・従業員の代わりに
海外ではスーパーの買い物カートにタブレット型デジタルサイネージを取り付け、商品の陳列場所を案内してくれるお店もあります。また、将来的にはスマートフォンと連携させ、アプリに登録されたユーザーの購入履歴を元に、おすすめ商品を提案するといったアイディアも開発中なのだとか。ソーシャルディスタンスが推奨される時期には、従業員の数を減らしつつも、サービスの低下を防ぐことができるので一石二鳥といえるでしょう。
・狭い場所でのプロモーション
タブレットは設置するときに広いスペースが不要なので、狭い場所でも問題ありません。
商品の陳列棚や化粧品カウンターなど、お客様との距離が近い場所でのプロモーションができます。発信する内容も簡単に切り替えられるので、そのとき伝えたい情報を発信でき、活用の幅が広がります。
■タブレット型デジタルサイネージの注意点
・盗難リスク
デジタルサイネージに使うタブレットは、一般的に流通しているものと同じなので、自由に持ち運べる状態で設置しておくと、盗まれてしまうリスクがあります。多くの人が訪れる場所に設置する場合はタブレットをスタンドに固定する、チェーンでつなぐ、従業員の目の届く範囲に設置するなど盗難防止の対策をとりましょう。
・コンテンツの容量によっては不向き
タブレットは大型のデジタルサイネージよりも容量が少ないので、大きな端末で使うものと同じ動画や映像、音楽をそのまま使用するのは難しい場合があります。
スペックが不足すると、映像が止まってしまうなどのトラブルにつながることがあるので注意しましょう。
・多くの人に見せたい場合は不向き
集客目的で設置する場合は不向きかもしれません。
すでにそのサービスや商品に興味を持っている人に対して、おすすめや最新情報を詳しく紹介するといった場合には有効ですが、タブレットの小さい画面を一度にたくさんの人に見てもらったり、遠くにいる人に気づいてもらうことは難しいからです。
タブレット型のデジタルサイネージは企業や店舗の規模を問わずに導入できます。活用の範囲が広く、新しい販促ツールを取り入れるなら、タブレット型のデジタルサイネージを検討してみてはいかがでしょうか。