TOP > Columns > デジタルサイネージ一般論 > デジタルサイネージで持ち帰りができるコンテンツはおすすめ?活用するにはどうする?

デジタルサイネージコラム

デジタルサイネージで持ち帰りができるコンテンツはおすすめ?活用するにはどうする?

  • # デジタルサイネージ一般論
  • # 店舗
  • # 活用事例
 

デジタルサイネージは通常、設置されている現場で情報提供を行います。しかし中には、情報を持ち帰ることが可能なデジタルサイネージもあります。情報を持ち帰ることでユーザーはさまざまなメリットを得られるようになります。

これからデジタルサイネージを導入したい人は情報の持ち帰りについても考えてみると良いかもしれません。

今回はデジタルサイネージと情報の持ち帰りについてご紹介いたします。

 

■コンテンツを持ち帰るってどういうこと?

 

・コンテンツの持ち帰りとは

「コンテンツを持ち帰る」とは、QRコードやアプリを利用して、手元のスマートフォンやタブレットにコンテンツをダウンロートするというものです。

従来のデジタルサイネージでは映像や画像を見ることが中心でしたが、コンテンツを持ち帰ることができるシステムを導入することで、デジタルサイネージの活用の幅が一気に広がりました。

 

・コンテンツの持ち帰りで得られるメリット

従来のやり方では、新商品の紹介やイベント告知などを持ち帰ってもらうために、印刷をした紙を使用していました。

 

コンテンツを持ち帰ることができるサービスを使えば、紙が不要になり手軽に持ち帰ってもらえるようになります。情報を伝えるだけでなくアンケートの回答やキャンペーンの応募などにも活躍。ペーパーレスだとお客様は手軽に参加ができ、お店側としても集計がしやすいので作業の負担が軽減するなど、双方に多くのメリットがあります。

 

■コンテンツの持ち帰り例

 

・資生堂マキアージュ

都営地下鉄 六本木駅に設置されたデジタルサイネージには視線を検知するAIを搭載。

自分にぴったりの情報を持ち帰ることができるデジタルサイネージです。

 

指示されたポイントに立つと、サイネージの画面に3色の口紅の画像が現れます。

AIが口紅を見る視線の動きを検知し、その色に合わせた診断結果とともにQRコードが発行されます。そこへアクセスすると、おすすめのメイクや資生堂のショッピングサイトで使えるクーポンがチェックできる、という仕組みです。AIだからこそ実現するインタラクティブな活用事例といえます。

 

・資生堂マジョリカマジョルカ

東京メトロ 丸の内線新宿駅の構内にある9本の柱の側面には、人気のコスメブランド「マジョリカマジョルカ」の魅力を幅広く伝えるためのデジタルサイネージが特設されました。

 

ショーケースに見立てた柱には、ガラスケースの中にマジョリカマジョルカの製品が浮かんでいるように演出がされています。サイネージはとてもリアルなので、いつもの風景がガラッと変わって特別感のあるものに感じるでしょう。

 

ほかにもサイネージの中を飛んでいる鳥が、占いのコンテンツを見ることができるQRコードを落とす、という仕組みがユーザーの足を止めることに役立ちました。

 

・香川県高松市の観光

高松市内には、観光客に向けたデジタルサイネージを8カ所で展開しています。

 

観光ルートやおすすめのスポット、飲食店といった市内の観光をより楽しんでもらうための情報を発信。さらに高松の観光情報をまとめた「高松旅ネット」というサイトのQRコードも表示しているので、見ている人は手軽に観光情報を持ち帰ることができます。

 

■デジタルサイネージでQRコードを活用する際のポイント

 

・QRコードの大きさ

QRコードが広告の雰囲気に合わないという理由で、小さいサイズのQRコードを表示させると、ユーザーがうまく読み込めない可能性があります。

また、大きい画面のデジタルサイネージの場合、小さいQRコードは見落とされてしまうこともあるため、ユーザーに伝わるような形でQRコードをデザインの中に組み込む工夫が必要です。

 

・QRコード間の距離

伝えたい情報が複数ある場合など、QRコードをいくつか並べて表示したい場合もあるでしょう。しかしQRコードが並んでいると、読み取るときにコードを誤認することもあるため注意が必要です。

 

離れた場所に置くか、情報をまとめることでQRコードを一つにするといった対策で解決しましょう。

 

・余白の確保

QRコードには周りに余白がありますが、デザインを重視するなどの理由で余白をカットしてしまうのはおすすめできません。

余白がないとうまく読み取れないことがあるので、QRコードは余白がある状態で表示させましょう。

 

・色

QRコードを読み取るとき、カメラは色の濃淡を認識して情報を判断しています。そのため、QRコードの色ははっきりとした色を選ぶことが基本。

白背景に黒のQRコード、黒背景に白のQRコードといったように、メリハリのある配色が読み取りやすくておすすめです。

 

デジタルサイネージを使った、コンテンツを持ち帰ることができるというサービスはユーザーにとってはもちろん、運用しているお店や会社にとってもメリットがあります。広告の更なる効果を求めるなら、コンテンツを持ち帰ることができるデジタルサイネージを活用してみてはいかがでしょうか。

 

関連記事