TOP > Columns > ディレクターコラム > 3Dホログラムサイネージは”本来の特性を理解して活かす”ことで成功事例を作れる!

デジタルサイネージコラム

3Dホログラムサイネージは”本来の特性を理解して活かす”ことで成功事例を作れる!

  • # ディレクターコラム
  • # 3Dホログラム
  • # 集客
最近、街中でもよく見られるようになってきた「コンテンツが宙に浮く」3Dホログラムの回転式デジタルサイネージ。

なんとも不思議な見え方で、見る人を振り向かせる力があると思います。

プロジェクションマッピングも昨今のデジタル演出の市場に大きな影響を与えましたが、3Dホログラムサイネージもプロジェクションマッピングに負けないインパクトの強さがあります。

しかし、現在の日本市場では発展途上で、コンセプチュアルに作りこまれた「話題になった」3Dホログラムウォールもあれば、ただ、デモ用のコンテンツを投影しているだけちょっと残念な3Dホロラグラムサイネージまで、品質の差が大きくばらけています。

今回はなぜこんなに品質がばらけてしまうのか?について、を題材に3Dホログラムの本当の活用方法についてを書きたいと思います。

デジタルサイネージも同じなのですが、品質を左右するのは「コンテンツ」要素の比重が大きいということは皆さんもご理解いただけるものだと思います。

よくありがちなのが、ハードウェアが先行してコンテンツは後で考えるケースです。

通常の広告やマーケティングでは必ずコンセプトと内容(コンテンツ)が密接であり、そのメッセージをいつだれに?どのように届けるか?という議論から入ります。

これによって、最終的な見せ方(ハードウェアも含めて)決まってくるものです。

デジタルサイネージの市場はいまだにハードウェア先行型の進行が多い気がしています。

結局ディスプレイの枠の中の標準的なクリエイティブになりがちで、無難なコンテンツをただループしているに留まるというケースが多く存在しています。。

せっかくのデジタル表現なのに非常にもったいないですね。

海外の事例を見ると、デジタル広告価値のリテラシーが高いのか、より大きく、よりダイナミックに表現しているものが多く存在しています。

3DホログラムはLED光源という広範囲で長距離の視認性の特性があり、もともと人を振り向かせることのできる要素を兼ね備えた製品です。

きちんと計画して、メッセージ性とクリエイティブ性を高めれば、想像以上の効果を生み出してくれます。

 

注意点はこの3Dホログラムディスプレイは「誰でも簡単に3Dコンテンツを表現してくれる装置」ではないということです。

言い換えれば、購入してコンテンツを搭載すれば簡単に他社との差別化を図れるものではありません。

3Dホログラムディスプレイは、いかに人の目の錯覚を利用したコンテンツを実装できるか?という装置です。

人の認知特性を理解していれば、情報が物理的に忠実でなくても「物理世界を超えた」臨場感を作ることが出来る装置です。

このことを理解していれば3Dホログラムディスプレイは、比類なきデジタル演出のジャンルでは絶対的な地位を取得できるほどの「臨場感」を演出する装置にすることが可能です。

この「臨場感」とはメディアを通して人が感じる「実在性」を意味している、端的に言えば、臨場感とはあたかもそこに物が存在し、あたかも自分がそこにいるような感覚です。

クリエイティブを生かすことがいかに重要か?デジタルサイネージ市場全般に言えることですが、お客様の心を動かすメッセージを作るにはハードウェアだけでなく、クリエイティブだけでなく、両方の融合と、コンセプトに尽きるのではないでしょうか?

3Dホログラムディスプレイはいくつかのメーカーが製品を出していますが、スペックうんぬんより、まずはこの要素を整理した上で検討すべきだと考えます。

そのうえで、そのコンセプトをより効果的に演出してくれる最終の形がハードウェアはどれなのか?という視点を持っていただければと思います。

3Dホログラムディスプレイのもう一つの特徴はあくまで3Dっぽいものを自然に見せられるという点です。本来の3Dテレビなどの目の視差を利用して脳で合成して見せるような3Dではないため、長時間見ていても目が疲れないという特徴を持っています。3Dディスプレイのように画面の中だけで脳が視差を認識するのではなく、3Dディスプレイとその背景も利用した目の錯覚を利用するため、より自然に3Dをとらえることが出来るのでしょう。

科学的な立証はされておりませんが、弊社では3Dホログラムウォールを長時間検証するということが日常的ですが、目が疲れるということはありません。

広告や情報コンテンツ、空間演出などで利用するにはメリットですね。

最後に、3Dホログラムディスプレイを生かせるコンテンツについて記載します。

上記の記載した通り、特性があるため、どんなコンテンツでも生かせるというわけではありません。

 

■コンテンツを生かす主な要素

・上下左右、斜めなどあらゆるアングルで動きや回転がつけられる物体

・リアルではなくデフォルメされた動きをつけてもおかしくならない物体

・コントラストを極端につけても色味を生かせる物体

・背景が黒でも不自然にならないオブジェクト

・周りの映り込み(リフレクションマッピング)が生かせる物体

・単色ではなく、複数のカラーと複数の光源が生かせる物体

・白が基調でない物体

・文字ではなくなるべく物体のみで表現できるコンテンツ

・透過性を生かせるコンテンツ

 

これらの条件が多くあてはまるものが品質向上につながります。

逆に特性を生かしづらいのは「リアル」を追求したほうが良い「人物」などのコンテンツです。

コンテンツに利用する製品やストーリーを検討する際にはこれらの要素を踏まえて検討していただければ幸いです。

 

 

弊社ではあらゆる3Dホログラムディスプレイの比較検討を行い最大限の表現方法を活かすことのできる「Hypervsn」という3Dホログラムディスプレイにたどり着きました。Hypervsnが持つ「美しい3Dビジュアル」という特性を研究し、巨大な3Dホログラムウォールの実績も多数あります。

最近では3Dホログラムディスプレイとデジタルサイネージを連動させる仕組みの開発など、3Dホログラムディスプレイの最先端技術に挑戦しています。弊社では「3DhologramWall」というプロダクトです。

高品質の3Dホログラムディスプレイを検討しているお客様は是非、弊社にお声がけください。

 

エヌエスティ・グローバリスト株式会社

デジタルサイネージ事業部

クリエイティブディレクター

加藤 純通

 

 

関連記事