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デジタルサイネージコラム

LEDビジョンは「ダイナミックDOOH」に最適!【ダイナミックDOOHとは】

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ダイナミックDOOHという言葉を聞いたことはありますか?

日本ではあまりダイナミックDOOHが普及しておらず、具体的にどのようなものか知らないという方も多いと思います。

今回はダイナミックDOOHと、LEDビジョンを用いたダイナミックDOOHの実例をご紹介したいと思います。

 

 

■ダイナミックDOOHとは

 

ダイナミックDOOHについてご紹介いたします。

 

・ダイナミックDOOHとは

ダイナミックDOOHの名前からご説明いたします。

DOOHは「Digital Out Of Home」の頭文字をとったもので、デジタル屋外広告またはデジタル交通広告を表します。

目にする機会の多いビルの屋上や電車の中吊り広告はOOH「Out Of Home(屋外広告)」と呼ばれ、古くから利用されてきました。このOOHがデジタル化されたものがDOOHです。これに、動的/力強いさまという意味のダイナミックを付けると、ダイナミックDOOHつまり「動的な屋外/交通広告」となります。

ダイナミックDOOHは、通常のDOOHの特性を活かすだけでなく、より発展的なコンテンツを配信する次世代型広告媒体です。

 

・デジタルサイネージとの違い

簡単にデジタルサイネージとの違いを挙げると「リアルタイムを反映しているかどうか」になります。

これまでDOOHで配信されるのは、事前に作られたコンテンツが主でした。

対してダイナミックDOOHは、IoT技術やAI解析、センサー、カメラなどを使って素早く外部状況を把握することにより、ユーザーや状況に合わせたダイナミックな内容をリアルタイム配信することが可能です。

ダイナミックDOOHは決められたコンテンツを配信する通常のDOOHよりも訴求力が強く、ユーザーの関心を引きやすいという特徴があります。

 

・LEDビジョンとダイナミックDOOHは相性がいい

配信用ディスプレイには、液晶やLEDビジョンなどいくつか種類があります。

場所を選ばずに設置できるLEDビジョンはダイナミックDOOHと非常に相性が良く、理由として

①液晶ディスプレイよりも輝度が高いこと

②形状の自由度が高いこと

③使用しているLEDそのものが長寿命であること

④距離が離れた場所からも鮮明に見えること

などが挙げられます。

ダイナミックDOOH にLEDビジョンを採用することで販促手段が増え、今よりも多くの場所で商品や企業のPRをすることができるようになります。

 

 

■日本はDOOH後進国!?

 

世界的にみると日本はDOOH後進国です。アジア諸国の中でも日本はDOOHが普及しているとはいえません。実際にどれくらいの差があるのか、日本でなかなかDOOHが普及しない理由をご説明いたします。

 

・世界と日本の実情

2019年時点で日本のOOH(屋外広告)におけるDOOH(デジタル屋外広告)の割合は2割弱といわれています。

アメリカと中国の活用率は4割超、世界各国の活用率は平均で4割近くを占めています。日本でも次第に見かけるようになってきたとはいえ、世界に比べるとDOOHの普及はまだまだ遅れている現状です。

 

・日本でDOOHが普及しにくいのは何故?

おそらく、「日本の広告主はDOOHよりも他の広告ツールに頼っているところが大きい」ということが考えられます。現在の日本でもっとも優勢な広告媒体はネット、続いてテレビです。

ネットの場合、ユーザーが興味のある分野を検索することで、検索結果に応じた広告を出す「ターゲティング」が行いやすいことが理由に挙げられます。テレビも「この番組を見る人はこんな人だろう」とある程度予測ができるためターゲティングしやすい媒体といえます。一方、DOOHは「屋外で無作為に広告を流すというイメージが強くターゲティングが行いにくい」と考える広告主が多いようです。

 

・ターゲティングが可能になることで日本でも普及率が上がる

「DOOHはターゲティングが可能」ということが分かれば、日本でも普及率が上がると予想できます。ダイナミックDOOHはユーザーや環境によってコンテンツ内容を変えることができるため、DOOHを利用するのであれば、ダイナミックDOOHの方が高い効果を得ることができるでしょう。

 

 

■ダイナミックDOOHの実例

 

 

最後に、海外のダイナミックDOOHの実例をご紹介いたします。これからダイナミックDOOHを利用したい方は是非参考にしてみてください。

 

・ブリティッシュ・エアウェイズの広告

イギリスの航空会社「ブリティッシュ・エアウェイズ」は、ロンドンにあるビルの上に大きなデジタルサイネージを使ってダイナミックDOOHを利用していました。

ディスプレイには、座った男の子が突然立ち上がり上空を指さす映像が流れます。

男の子が指さす先には実物の飛行機が飛んでいくという仕組みです。

ディスプレイには便名、発着都市名が表示され、映像の最後に「More flight to more destination(より多くの目的地へのより多くのフライト)」というメッセージが流れ、飛行機を目にした人を「どこかに行きたいな」という気分にさせるコンテンツに仕上がっています。

フライト情報から飛行機がビルの上を通過する時間を緻密に計算し、タイミングを合わせて子どもが空を指すよう設定されています。また、時間だけでなくその日の気象も把握し、飛行機が雲から姿を現す瞬間に男の子が指を指すようプログラムされているのですから驚きです。まさにダイナミックDOOHと言わんばかりの映像です。

 

・雨がテーマの広告

アメリカのニューヨーク、タイムズスクエアに設置されたデジタルサイネージでは雨に関するボディシャンプーのDOOHが話題となりました。

ニューヨークに雨雲が近づくと、ディスプレイには女性とともに「もうすぐシャワータイムだわ」「雨はまだかしら?」とメッセージが表示されます。

雨が降り出すと、「雨を感じる…?」のメッセージに続いて文字の雨が降ります。

画面の外で雨が降り続くなか、映像内の女性は嬉しそうな表情でボディソープを使って体を洗います。やがて雨があがると、気象に連動して洗いあがりに満足しながら自分の肌をなでる女性の姿が映し出されます。気象センサーを活用し雨雲の動きと映像がリンクしている点は、ダイナミックDOOHの特徴をうまく活かしたリアルでダイナミックな演出といえます。雨をシャワーに見立てることで、マイナスイメージの強い雨を少し違うイメージに変える映像です。

 

・パブでお酒が飲みたくなる広告

イギリスには人気の高い「Pimm’s」というお酒があります。

クラウド管理されたデジタルサイネージには、Pimm’sのダイナミックDOOHとして次のような映像が流されました。

ついお酒が飲みたくなるような暑い日に、その日の気温と天気に合わせて近くのパブの空き情報を提供するという内容です。加えて、涼し気な表情でお酒を楽しみながら談笑する大勢の人の姿や、グラスに注がれる冷たく冷えたPimm’sの映像が…。

思わずノドがゴクリと鳴るような、欲求を掻き立てる仕上がりです。

ダイナミックDOOHの影響により、Pimm’sの売上が前年比で最大94%もアップした店舗もあったのだとか。

 

 

ダイナミックDOOHは訴求力が強いだけでなく、商品や企業の強みをリアルタイムでユーザーに伝えることができます。これから日本でも多くの企業がダイナミックDOOHを利用するようになるかもしれません。

 

 

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