デジタルサイネージコラム
様々な場所に設置されているデジタルサイネージ。よく見ると、縦型と横型の2種類があることに気づきます。作成したいコンテンツに、より適しているのはどちらか悩む方もいらっしゃると思います。
今回は、デジタルサイネージの縦型と横型のどちらを選ぶべきかについてご紹介いたします。悩んでいる方はぜひ参考にしてみてください。
■縦型と横型、それぞれの特徴
・縦型のサイネージの特徴
縦型のサイネージは歩いている人の目線の位置にちょうど合うように設置できるという特徴があります。立て看板と同じような印象になるので、通行している人に視認されやすいといえるでしょう。
また全身を表示することに向いているので、ファッションコーディネートやダンスなどを魅力的に訴求することが可能です。
幅が狭い場所でも安定して設置できるので、店舗の入り口やエレベーター横などで活躍します。
・横型のサイネージの特徴
特に横型のサイネージに向いていると言われているのはWebコンテンツを使ったサイネージです。
Webの画像や映像をサイネージに使う際には、縦型だと上下に空白ができてしまいますが、横型だとキレイに表示することが可能。
また横に長いサイネージならば、高さがない面を有効活用できるので、長い通路の壁やカウンターの上などに設置できます。
■デジタルサイネージの画面サイズについて
・サイズ表記はインチ
デジタルサイネージの画面サイズを表す単位には、テレビやパソコンと同様に「インチ」が使われています。
インチでの表記は、四角い画面の対角の長さが何インチか(1インチ2.54cm)というもので、現在は縦と横の比率が169の画面が一般的となっています。
○32インチ 708mm×398mm ○42インチ 930mm×523mm ○46インチ 1018mm×573mm ○55インチ 1218mm×685mm ○75インチ 1660mm×937mm |
・縦横の比率
縦横の比率が違っていても対角の長さが同じならばインチ数は同じになります。そのため、インチ数が同じでも画面の大きさが変わってしまうこともあるのです。
現在使われているサイネージはYouTubeの画面やワイドテレビと同じ縦横比の16:9が多いとされていますが、中には縦横比が4:3のものも。表示するコンテンツの内容や設置する場所に応じて選ぶと良いでしょう。
○32インチ 650mm×488mm ○42インチ 853mm×640mm ○46インチ 935mm×701mm ○55インチ 1118mm×838mm ○75インチ 1524mm×1143mm |
・デジタルサイネージに多いサイズ
お店の前に立て看板のような役割として置かれているサイネージは、50インチから75インチといった大きめサイズが採用されています。
大きいサイネージを置けない場合には、40インチから50インチ程度のものでも屋外で集客を促すツールとして活躍できます。
一方店内に設置するデジタルサイネージでは、パソコンのモニターくらいの大きさである32インチ以下のものが人気です。
・どの大きさを選ぶべき?
置いた時にどんな感じになるのかイメージするためには、街中で使われているデジタルサイネージを実際に見てサイズ感を体感してみるのがオススメです。
表示させるコンテンツやサイネージを置く目的なども合わせて考えて、ベストなサイズを選びましょう。
■デジタルサイネージのサイズ選びのポイント
・解像度
画面解像度が高い大きなディスプレイで、画像解像度が低いコンテンツを表示させると、荒い映像になってしまいます。
また、小さいディスプレイに画像解像度が高いコンテンツを表示させると、画像自体が小さくなります。
キレイな映像を流したい、多少画質が荒くても大きく表示させたいなどニーズに合わせたサイズ選びが重要です。
・ベゼル幅
ベゼル幅とはディスプレイの外側のことであり、その幅のことを指します。1つのディスプレイを設置する際には特に気にする必要はありませんが、複数のディスプレイを並べて使う際にはベゼル幅に注目する必要があります。
いくつかのディスプレイを使って一つの画像を表示させる場合や、同じ画像を並べる時などはベゼル幅が太いと画像を邪魔してしまうのです。ベゼル幅が細いものを使えば、すっきりとした印象に見せることができます。
・フレーム数
フレーム数(フレームレート)とは動画1秒間に使われている画像の枚数のことで、多い方が動画は滑らかになります。
動画のフレーム数が多くても、デジタルサイネージのディスプレイがその機能に対応していなければ美しい動画を再生することはできないので、サイズ選びの際にチェックすべきポイントと言えるでしょう。
デジタルサイネージは縦型と横型それぞれ特徴があり、使い方によって向き不向きがあります。また、表示させるコンテンツや設置場所に合ったサイズを選ぶことは、デジタルサイネージの効果をより高めるために重要です。