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デジタルサイネージコラム

デジタルサイネージのSTBとは何のこと?

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デジタルサイネージを活用する際に必要になるものの一つが「STB」です。STBがなくても使用可能なデジタルサイネージもありますが、利便性では劣ります。なぜでしょうか。

今回はデジタルサイネージにおけるSTBの重要性やメリットをご紹介します。

 

■STBとは

 

STBとは「Set Top Box(セットトップボックス)」を略したもので、テレビなどのディスプレイに繋いで映像や音声などのコンテンツを映し出すための機器です。PCよりもできることに幅がありますが、用途によってはPC以上に便利に使えます。

デジタルサイネージにおけるSTBやその種類などについて解説します。

 

・デジタルサイネージにおけるSTBとは

デジタルサイネージに用いるSTBは動画や静止画といったコンテンツを映す能力をもつ、デジタルサイネージに特化したものです。

活用する際はディスプレイと繋ぐため、ディスプレイとSTBのメーカーをそろえることが一般的ですが、ディスプレイにSTBが内蔵されたものもあります。

 

・STBには複数の種類がある

STBはハード面とソフト面で構成されていて、ハード面には放送波を受信するためのチューナーや受信した後再生できるように変換を行うデコーダー、メモリ、デスクランブラ、CPU、ネットワーク接続チップなどがあります。

ソフト面にはOSや様々なアプリケーション、起動した際に動くブートローダーなどがあり、OSは「Linux」が一般的でした。しかし近年のOSはwindows、Androidを使うものもあります。

 

■STBはデジタルサイネージでどんな役割をする?

 

STBは様々な用途に特化したものがありますが、デジタルサイネージで使う場合にはどのような役割を果たすのかについて解説します。

 

・STBの役割

デジタルサイネージで用いるSTBは、大きく分けて4つの仕事をします。ここではそれぞれご紹介していきます。

 

<コンテンツの配信>

デジタルサイネージではディスプレイを設置しますが、それだけでは何も映りません。そのためコンテンツを配信することができるSTBを接続する必要があります。

ただ、コンテンツを配信するための再生機器としての役割はSTBでないと果たせないということはありません。PCやUSBメモリ、ドングルレシーバー、スティックPCといった機器でもコンテンツの再生機器としての仕事は可能です。

 

<電源の管理>

STBには、自動でディスプレイの電源をオフにするなどの役割を持つものがあります。さらに、電源を入れると前もって設定したコンテンツを表示することもできます。

つまり、STBはモニターの電源の自動管理をこなすという役割も持っているのです。

 

<コンテンツのスケジュール管理>

STBには予め再生スケジュールを設定しておくことで、そのスケジュールの通りにモニターにコンテンツを自動で映すという機能もあります。

タイムセールであったり、期間限定のコンテンツ配信などの場合には、スケジュール管理の機能は重宝するでしょう。

 

<レイアウト管理>

STBは機種によっては、ディスプレイ上でのコンテンツのレイアウトを管理する機能もあります。ディスプレイをゾーンで区切って、動画を映す部分と説明テキストなどを映す部分に分けるといったことが可能です。公開するコンテンツをより効果的に映し出すために、複数のレイアウトの効果から適したものを選択することもできます。

 

・STBなしで運用可能なデジタルサイネージもある!?

デジタルサイネージはSTBを活用すると便利であるということについて説明しましたが、STBを用いずに運用できるデジタルサイネージもあります。

 

まずオフラインで利用するスタンドアロン型の場合は、USBメモリやSDカードなどをディスプレイに差してコンテンツを再生することができるタイプがあり、STB等の機器の設置場所がいらないということが利点です。

 

オンラインのネットワーク型デジタルサイネージも、仕様によってはSTBを使わずコンテンツを映せます。こちらも設置場所が要らないことが利点です。

 

■STBをデジタルサイネージに使うメリット

STBをデジタルサイネージに用いることで、様々なメリットを得ることができますので、それらのメリットを解説します。

 

・起動時間の短縮

STBは、PCと比べると起動時間が短いという特徴を持っています。STBを使うことで、起動時間を短縮できるのです。

 

・操作が簡単

STBは、デジタルサイネージで用いることに特化しており、機能や仕組みもシンプルであるために操作が簡単です。PCの操作と比べると格段に楽であるといえるでしょう。

 

・低価格でコスパが良い

デジタルサイネージのために新規でPCを購入する場合と比べると、STBのほうが余計な部品や機能がない分安くなります。目的のために必要な機能をしっかりと持っていて、それでいて安いというコスパの良さが魅力です。

 

・場所を取らないサイズ

STBはPCよりもコンパクトであり、設置場所を選びません。デジタルサイネージの設置場所としてふさわしいけど機器が置けないからその場所を諦めなければいけない、ということが起きにくいです。

 

・節電対策になる

STBの自動での電源管理機能を駆使することで、不必要な時にディスプレイが起動して電力を浪費してしまうということを防げます。こまめに電源のオンオフを行えないというときには、非常に役立つ機能です。

 

・高い耐久性

PCなどと比較してもシンプルな構造で、その分壊れにくいこともSTBの魅力です。

 

STBを使わなくてもデジタルサイネージを活用できるものの、STBを使うことによって得られるメリットは多くなります。デジタルサイネージの管理を簡単にするためにも、STBを導入することをおすすめします。

 

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