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デジタルサイネージコラム

新しいデジタルサイネージの活用方法?モバイルバッテリーシェアリング!

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最近は新しいデジタルサイネージの活用方法として、モバイルバッテリーのシェアリング事業があります。商業施設や駅などでモバイルバッテリーの貸し出しや充電ができるデジタルサイネージを見たことがある方も多いのではないでしょうか。
今回はデジタルサイネージを活用したモバイルバッテリーシェアリングについてご紹介いたします。

 

■どうしてモバイルバッテリーシェアリングが人気?

近年モバイルバッテリーシェアリングが人気となった理由としては、携帯電話に代わってスマートフォンが広く普及したことが挙げられます。

 

・スマートフォンの普及率
通話やメールといった機能だけではなく、ゲームやSNSが簡単に楽しめるスマートフォンは、一気に現代人の必須ツールになりました。スマートフォンも利用者のニーズに合わせて多様化が進んでおり、高性能な機種や格安を売りにしたスマホもあります。

2019年度の調査では、モバイル端末全体を96.1%の世帯が保有しており、特にスマートフォンは8割を越える保有数です。また個人での保有数も2019年の時点で67.6%にまで上り、現在はさらに保有率が高くなっていると予想できます。

 

・現代人の多くはスマートフォン依存?
スマートフォンは様々な用途に用いることができ、現代人は一日の多くの時間をスマートフォンの画面と向き合って過ごしています。
スマートフォン等の長時間利用は、目の疲れや睡眠時間の減少による翌朝の不調など心身に影響を及ぼすため、1日の利用時間を決めて使用することをおすすめします。

 

■デジタルサイネージを活用したモバイルバッテリーシェアリングとは

スマートフォンが国民に広く普及していることに伴い、増加しているデジタルサイネージを活用したモバイルバッテリーシェアリングについて解説します。

 

・モバイルバッテリーシェアリングサービスとは
モバイルバッテリーシェアリングとはスマホ充電バッテリーシェアリングともいい、その名前の通りスマートフォンなどの小型のモバイル機器を充電するためのバッテリーの貸し出し等を行うサービスです。災害時には無料で利用できるようになっているものもあり、自治体からも高い評価を受けています。もともとは中国で2015年ごろから人気を集め始めたサービスであり、3年後の2018年あたりから日本でも普及が始まりました。

外出中にスマートフォンが不可欠な状況でありながら充電が切れてしまった場合、それまではバッテリーを購入したり、充電が可能な店に入る、キャリアショップまで足を運んで充電サービスを受けるといった手段しかありませんでした。しかし、モバイルバッテリーシェアリングサービスが普及したことで、充電のために必要な機器の持ち運びや充電時間、さらに金銭的負担の軽減などのメリットを受けられるようになったのです。

 

・モバイルバッテリーシェアリングの市場規模
2018年ごろから日本で普及し始めたモバイルバッテリーシェアリングは、その後爆発的な広がりを見せています。2020年にはスマホ充電バッテリーシェアリングのスタンド設置台数が10万台にまで増加し、2021年度には18万台、2024年には45万台になると予測されていて、その市場規模は拡大し続けているのです。

 

・自治体で設置されている地域がある
広く普及し始めたモバイルバッテリーシェアリングは、自治体によって設置されるケースもあります。図書館などの公的な施設では有料でスマホ充電器を貸し出し、使用後は別のチャージスポットに返却ができるといった便利な仕組みも作られているのです。

 

■モバイルバッテリーシェアリングのメリット

 

大きく普及し始めているモバイルバッテリーシェアリング。
モバイルバッテリーシェアリングを導入することによる導入側とユーザー側のメリットについて解説します。

 

・観光客の集客につながる
モバイルバッテリーシェアリングを導入することで得られる大きなメリットは、観光客の集客に繋がることです。現在スマホは連絡や娯楽のためだけではなく、決済の方法としての役割も兼ね備えています。特に、海外ではキャッシュレスが一般的なためその需要は大きく、インバウンド観光客を集めることが可能です。設置によって観光客のスマートフォンを充電したいという需要を満たすことができ、スマホ充電のついでに店舗に立ち寄って買い物をするといった効果が期待できます。

 

・デジタルサイネージでの広告活用も可能
集客以外にも、デジタルサイネージによる広告活用も可能です。充電によってかかる時間は、そのままその場所に留まってくれる時間という風に考えることもできるため、広告効果を期待できます。モバイルバッテリーシェアリングの設置場所から近い店舗の広告を流すことによって、利用者の充電後の行先の選択肢に加えることができるのです。

 

・ユーザー側にもメリットが多い
モバイルバッテリーシェアリングの設置によって、導入側の集客やデジタルサイネージによる広告活用のほかに、ユーザー側にも大きなメリットがあります。外出先での急な充電切れへの対処方法は、バッテリーの購入や持ち歩きなど、従来であれば面倒なものでした。しかしモバイルバッテリーシェアリングによって、簡単かつ低価格で、なおかつバッテリースタンドさえあればどこでも利用が可能になります。

 

モバイルバッテリーシェアリングの市場規模は、これから数年で何倍にも膨れ上がると予想されています。スマートフォンが一般的な存在となった今では、日本中で高い需要があり、デジタルサイネージを使えば様々な活用方法も可能です。顧客への有効なサービスとして、検討してみてはいかがでしょうか。

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