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デジタルサイネージコラム

触らずに使える!最新の非接触型デジタルサイネージとは

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日本ではまだまだ発展途上のデジタルサイネージですが、最近は日本でも新しいデジタルサイネージが誕生しています。特に今、需要が高まっているデジタルサイネージは非接触型のものです。非接触型のデジタルサイネージと聞くと、触らずに操作ができるということはわかりますが、どのような仕組みになっているのでしょうか。

今回は非接触型デジタルサイネージがどのようなものかについてご紹介いたします。

 

■非接触型デジタルサイネージとは

デジタルサイネージは本来、ディスプレイなどを活用した広告媒体ですので、操作する場合は画面に直接触れる必要がありました。しかし、最新の非接触型デジタルサイネージであれば、直接触ることなく操作することが可能です。まずは、非接触型デジタルサイネージの仕組みや操作方法を解説します。

 

・非接触型デジタルサイネージの仕組み

非接触型デジタルサイネージの中で代表的なのが、空中で操作可能なタッチパネルです。このシステムは、ディスプレイの映像を空中に映す技術と、指の動きを検出するセンシング技術の組み合わせによって実現しています。また、ジェスチャーで操作可能なデジタルサイネージも有名です。カメラが人の動きを読み取ることで、ジェスチャーによる操作が可能となっています。

 

・非接触型デジタルサイネージの操作方法

空中にタッチパネルを映すタイプのデジタルサイネージは、端末に直接触れる場合と同じような感覚で操作を行うことが可能です。空中に映し出されたタッチパネルに指を近づけ、目的の箇所を空中でタッチします。一方で、ジェスチャーが必要なタイプの場合は、カメラの前で手を動かして操作を行います。手を下から上に振って画面をスクロールさせる、といった具合に直感的な操作が可能です。

 

・日本ではすでに東京の池袋駅に設置されている

非接触型のデジタルサイネージは、すでに日本でも実用化されています。その1つが、東京池袋駅にある案内用サイネージです。この案内用サイネージには、非接触型の空中タッチパネルが採用されています。そのため、駅構内の案内や乗り換え案内などの情報を、ディスプレイに触れることなく調べることが可能です。

 

■非接触型デジタルサイネージを導入するメリット

 

・衛生的な操作が可能

非接触型デジタルサイネージは、ディスプレイを直接触れなくても操作可能なので菌やウイルスが指に付着する心配がなく、衛生面において接触型よりもかなり優れています。不特定多数の人が利用するデジタルサイネージであっても、非接触型なら安心して操作することができます。

 

・清掃の手間が軽減

非接触型になることによってディスプレイが汚れにくくなるため、清掃の頻度を減らすことができます。皮脂などの汚れを拭き取ったり、画面を消毒したりといった手間を軽減することが可能です。

 

・デジタルサイネージが故障しにくい

従来の接触型の場合は、ディスプレイの汚れや操作時の衝撃によって端末の寿命が縮まってしまう可能性がありましたが、ディスプレイに接触する機会が減れば、端末が故障するリスクも減少します。非接触型のデジタルサイネージならそのような危険性は低いため、端末をより長く使用することができるでしょう。

 

・ユーザーに新しい体験を与えることができる

空中タッチパネルやジェスチャーで操作できるデジタルサイネージは、今まで身近に存在していませんでした。新たに導入すれば、ユーザーは新鮮に感じることができるでしょう。このようにして非接触型端末の存在が話題になれば、利用者の増加にも繋がります。

 

■ただしデメリットもあるので注意が必要

 

・使い方が分からないことがある

デジタル技術に不慣れな高齢者の方など、非接触型デジタルサイネージの使い方をすぐに理解するのは難しいという方もいるでしょう。難しいイメージを持たれてしまうと、利用者が減ってしまう可能性があります。そうなってしまわないように、イラストや音声などで使い方を解説するなどの補助も大切です。

 

・従来よりもコストがかかる

非接触型デジタルサイネージの導入で、ネックとなるのがコストです。非接触型は高機能ゆえ、コストは通常のデジタルサイネージを上回ります。一般的な非接触型デジタルサイネージの本体価格は、約80万円です。また、周辺機器の購入には別途費用がかかります。このように導入コストは決して安くはありませんので、気軽には採用できないかもしれません。しかし、導入することによって得られる恩恵も大きいため、設置後のことも考えながら導入をご検討ください。

 

■まとめ

非接触型デジタルサイネージは画面に触れることなく操作可能なため、新型コロナウィルスの感染予防対策として大きな注目を集めています。導入を検討する際には、メリットとデメリットについてあらかじめしっかりと理解しておくことが大切です。うまく活用することで、これまでのデジタルサイネージ以上の効果を発揮することができるでしょう。

 

 

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