デジタルサイネージコラム
デジタルサイネージのコンテンツを作成する際には、気を付けるべきポイントがあります。ポイントを知らずにコンテンツを作ると、ユーザーにとって見づらく内容も分かりにくいコンテンツになりかねません。
今回はデジタルサイネージのコンテンツ作成のポイントについてご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
■種類ごとのコンテンツ作成のポイント
・静止画コンテンツ
比較的簡単にコストを抑えて作成できる静止画コンテンツは、デジタルサイネージの中でも特に多く採用されています。
ポスターのように1枚の画像を作って表示させるだけでなく、複数枚の画像をスライドショーで表示することも可能です。
とはいえあまりにたくさんの画像を使うと、何を伝えたいのかがぼやけてしまう場合があるので、欲張りすぎないのがポイントです。
・動画コンテンツ
デジタルサイネージならではの訴求ができるのが動画コンテンツです。静止画に比べると作成するのが難しい面もありますが、画像だけでは伝えきれない情報やイメージをわかりやすく表現することができます。
そのため、コストや制作に要する時間が長くかかることも理解しておきましょう。
・音声コンテンツ
画像や動画以上に目を引くことができるのが音声コンテンツです。
画像や動画に効果音やBGM、ナレーションなどの音声をプラスすることで、デジタルサイネージの存在に気づいてもらうことができ、人々が足を止めるきっかけになります。
音声を使う際は、音量に制限がある場合があるので確認をしておく必要があります。また著作権を侵害することがないように、使用する音源には気を付けましょう。
■コンテンツの作成前に考えておきたいこと
・ターゲットは誰か
デジタルサイネージのコンテンツを作る時に最も大切なのは、誰に見てもらいたいのか、誰に伝えたいのかといったターゲットを明確にすることです。
見ることで楽しくなるコンテンツや有益な情報が手に入るコンテンツ、見ることで得をするコンテンツなど、ベネフィットが伝わるコンテンツを作るためには、「受け取る相手」としてターゲットを設定する必要があります。
・デジタルサイネージの設置場所
内容が伝わるデジタルサイネージは設置場所によって変わってきます。
遠い場所から見やすい、近くで見てわかりやすい、高級感のある空間に馴染む、人通りの多い場所で目を引くといったように、設置場所に合うデジタルサイネージを作ることで、見る人により伝わるものになるのです。
・コンテンツの数
一つのコンテンツを表示し続けるのか、色々なコンテンツを順番に表示するのか、それとも時間帯に合わせて表示するコンテンツを変えるのか、など運用の仕方によって用意すべきコンテンツの数は変わります。
見る人に飽きられない仕組みや、さらに興味を示してもらうためのコンテンツを用意することで、満足度の向上を目指しましょう。
・コンテンツの長さ
動画やスライドショーをデジタルサイネージで表示する際、設置場所によって一つのコンテンツのベストな長さは変わります。
駅構内や人通りの多い場所だと、立ち止まって見ることがあまりないので、数秒といった短時間でも伝わるサイネージが必要です。
反対に、待合室や休憩室のように同じ場所に長くいるような場合には、長めのコンテンツが好ましいと言えます。
■コンテンツの作成を依頼する際のポイント
・コンテンツ作成依頼時に伝えること
<ターゲット・目的>
デジタルサイネージは、どんなターゲットに向けて作るのかということがはっきりしている必要があります。
また導入することでどうなりたいのか、という目的を明確にしておくこともデジタルサイネージの効果を最大限発揮するためには重要です。
<デザインのイメージ>
デジタルサイネージのデザインのイメージをできるだけ伝えることで、理想のデジタルサイネージの完成に近づくことができます。
画像や背景、テキストの色やフォントなどのイメージがあれば共有することが大切です。わかりやすくて見やすいデジタルサイネージになるようにしっかり打ち合わせを行いましょう。
<コンテンツ>
静止画、静止画を使ったスライドショー、動画、音声付き動画のどのコンテンツを使ってデジタルサイネージを作るのかを決めておきましょう。
コンテンツの内容や設置場所などに合うコンテンツを選ぶことが大切です。
・費用はどれくらいかかる?
費用は静止画なのか動画なのか、また使用する写真や動画を用意するのか撮影まで依頼するのかによっても変わります。
撮影なしの静止画ならば3万円前後、動画なら10万円前後、撮影込みでの作成であれば静止画で15万円前後、動画で25万円前後が目安です。
デジタルサイネージのコンテンツは自作することもできますが、クオリティが高く効果が期待できるものを作るならば、やはりプロにお願いするのが一番です。どんなコンテンツを依頼するのかイメージをすり合わせて、満足のいくデジタルサイネージのコンテンツを作成しましょう。