デジタルサイネージコラム
今回はサブカルチャーとデジタルサイネージの活用方法について、事例とともにご紹介いたします。
■現代のサブカルチャー
サブカルチャーは年々注目度が増しており、サブカルチャーをこよなく愛する「オタク」と呼ばれる人たちも存在します。
人々を惹きつけるサブカルチャーとはどんなもので、実際にどのくらいの人気があるのかを見ていきましょう。
・サブカルチャーとは
サブカルチャーとは漫画やアニメ、アイドルなどの大衆的なコンテンツのことです。
文学や伝統的な文化や芸術はメインカルチャーと呼ばれ、サブカルチャーはこの対比的な文化とされています。
・海外での人気はどれくらい?
日本のサブカルチャーの人気は海外でも高いです。
アメリカでは、日本のサブカルチャーに関連したイベントが年間に200回以上行われ、ヨーロッパでも24万人以上が集まる大きなイベントが毎年開催されています。インドやタイでも同様のイベントが頻繁に行われているほど、日本のサブカルチャーは人気です。
・サブカルチャーの市場規模
サブカルチャーの市場規模は日本だけで約12兆円、海外では約70兆円と言われています。
コンテンツが身近になり、インフルエンサーの影響でサブカルチャーの魅力が多くの人に伝わったことも理由の1つです。
■サブカルチャーをマーケティング活用するには
サブカルチャーをマーケティング活用するには、社内で理解を得たり、マーケティングを成功させるポイントを整理したりと様々なステップがあります。
マーケティングを活用するための基本を理解しましょう。
・まずは社内での理解を得よう
サブカルチャーをマーケティング活用するには、社内での理解を得る必要があります。
社内で理解を得るためには、マーケティングをするにあたっての具体的な戦略をプレゼンする必要があります。ターゲットやプロジェクトに関わる人材、作品はコラボかオリジナルかなどを整理しましょう。
・サブカルチャーはヤング世代にしか注目されない?
サブカルチャーはヤング世代以外にも注目されています。
アニメに関するアンケートで、週に1回以上アニメを見たと回答した視聴者数は、10代と並んで40代も多い結果となりました。アニメは過去から現在までずっと触れられているものであり、年代問わず親しまれていることが分かります。
・マーケティングを成功させるポイント
サブカルチャーのマーケティングを成功させるポイントは、目的とターゲットを明確にすることと、目的を達成するための人材確保です。
まずアプローチしたい年代やターゲット層、サブカルチャーを通してどのようなことをしていきたいかを明確にします。そしてそれを達成するためにプロデューサーを確保したり、チームを形成したりして共同で作業をしていきます。
特にプロデューサーの腕はマーケティングの結果に大きな影響を与えるので、慎重に選ぶ必要があります。
■サブカルチャー×デジタルサイネージの事例
サブカルチャーとデジタルサイネージをかけ合わせた様々な事例があります。
この2つを掛け合わせることは、「見るだけでなく体験できること」が最大のポイントです。
・漫画の主人公になれる!漫画サイネージ
ジェスチャー機能が付いたサイネージを利用して、漫画の主人公になれるサイネージがあります。
サイネージに漫画のコマが映し出され、漫画のコマに合わせてポーズを取ります。数秒ごとに撮影され、撮影が終わると白黒写真がプリントアウトされます。
漫画の1ページをそのまま切り取ったかのような構成で、本当に漫画の主人公になったかのような気分を味わえるのです。
・キャラクターとLINE交換!友達気分が味わえる
サイネージに映るキャラクターの手をタッチするとLINEのQRコードが出現し、LINEを交換することができます。
キャラクターのアカウントと繋がっており、実際にLINEで会話をすることができます。キャラクターと親密になれる、サイネージの新しい使い方です。
・等身大の女の子が接客!?
店頭にサイネージが設置してあり、そこに映し出されているキャラクターが接客を行います。セール情報や店舗案内を知りたいときにキャラクターをタッチすると対応してくれます。サイネージには人を感知するセンサーが付いており、キャラクターの前に立つと「いらっしゃいませ」と声もかけてくれるのです。
サブカルチャーは年代や国籍を問わず人気があり、時代とともに進化しています。
サブカルチャーをデジタルサイネージに流入することで、見るだけではなくて体験することができます。話題になると新規顧客の獲得にも繋がるので、積極的に活用していきましょう。