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デジタルサイネージコラム

デジタルサイネージを活用すべき?ジャンル別に考えてみよう

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デジタルサイネージは使い方次第で収益に差が生まれます。デジタルサイネージは初期費用の負担が大きい分、効果的に活用して収益アップを目指したいですよね。

そこで今回は、アパレル、美容院、飲食店の3つのジャンルでデジタルサイネージを導入するポイントをご紹介します。

 

目次

■アパレルでデジタルサイネージを活用するポイント

まずはアパレルの分野でデジタルサイネージを活用するポイントをご紹介いたします。

 

・店舗ごとにターゲットを絞りやすい

アパレル業界の特徴として、ブランドコンセプトやデザインでターゲットを絞ることができるということが挙げられます。そのため、配信するコンテンツの内容が「誰に向けられたものか」「どんな内容にすればブランドや商品の魅力をアピールすることができるか」といったターゲットの目線に沿ったコンテンツを配信することが求められます。

 

・競合他社との差別化

コンテンツの内容でブランドの独自性を強く打ち出すことができれば、結果的に競合他社との差別化が図りやすくなります。独自性のあるコンテンツは興味を惹き、さらなる顧客獲得と売り上げの増加に役立つといえるでしょう。

 

・メリットとデメリット

デジタルサイネージを活用した場合、洋服そのものを見せるだけでなく、モデルを採用したカットや、ライフスタイルも合わせて表現する事が可能です。

ですが、全ての人がデジタルサイネージを使ったディスプレイに興味を抱くかといえばそうではありません。デジタルに苦手意識のあるご年配の方や日常的にデジタルに親しんでいる方にとっては近寄りがたい、目新しさを感じないといった印象を与えてしまうこともあります。

 

■美容院でデジタルサイネージを活用するポイント

 

美容院でデジタルサイネージを活用するポイントをご紹介いたします。

 

・SNSとデジタルサイネージを連動させる

デジタルサイネージとSNSを連動させることでユーザーの投稿内容を表示させたり、店舗オリジナルのヘアカタログを作ったりと手間をかけずに最新の情報を配信することができます。SNSと店頭の両面から情報が拡散されることにより、多くの顧客の目に留まりやすくなります。

 

・動画で他店と差別化

美容院は競合が多いため他店との差別化を意識したコンテンツ作成が重要です。

たとえば、独自性が発揮される集客手法の1つに店舗メニューやキャンペーン紹介がありますが、実際の施術の様子などを動画として配信することにより店舗の宣伝とオリジナリティ溢れるコンテンツに仕上げることができます。

 

・メリットとデメリット

デジタルサイネージで、店内の雰囲気やスタッフの様子などを配信すると、店舗への親近感が湧きます。新規顧客の場合、気になりつつも店内の様子が分からず訪れる機会を逃していることが多々あるように見受けられるため、心理的なハードルを下げる工夫が必要になります。

デジタルサイネージを使えばユーザーが求める情報(メニューや料金、店内の雰囲気)を簡単に知ってもらうことができますし、オリジナルのヘアカタログでヘアアレンジやヘアケアへの興味・関心を高められるというメリットもあります。

 

デメリットというほどではありませんが、人の移動が多い美容院ではデジタルサイネージの大きさや配置場所に配慮する必要があります。特に美容室では鏡が沢山置かれている場所なので、見る人の位置によっては文字などが全て反転しているという事もあります。

訴求内容と、設置場所の関係をきちんと設計してあげることが重要です。

 

■飲食店でデジタルサイネージを導入するポイント

飲食店でデジタルサイネージを導入するポイントをご紹介いたします。

お店にとって重要なテーマの一つ「新規客」の獲得です。

テレビ、WEB、SNSなど数多くの宣伝方法はありますが「お店の前を通る人」へのアプローチは見逃せません。

「日経レストラン」で発表された調査によると、初めて利用する店を選んだ理由として「偶然店の前を通りがかったから」と答えた人が40%以上を占めました。

 

みなさんも、「街を歩いていて、店頭の看板を見てお店に入った」という経験がありませんか?

通りがかりの人を新規来店につなげるための第一歩として、店頭での“目を惹く宣伝”は入店の決めてとなる大きな判断材料となります。

デジタルサイネージを活用すれば、高画質パネルで明るくクリアなのでポスターよりも視認性がアップ!

ハイスペックな映像品質で情報を豊富に盛り込んだメニュー紹介、立ち上がる湯気のゆらぎやジューシーなシズル感を映像と音でダイレクトに表現することが可能です。

また、料金やサイドメニュー、テイクアウトの受付や禁煙・分煙といったことも重要な判断情報となるため、それらの情報も一緒に配信すれば顧客に対して安心も届けられます。

飲食店には旬の食材を使った季節限定メニューも多く、デジタルサイネージで提供開始を告げると通りかかった多くの顧客の視線を惹きつけることができ、集客につなげることができます。

○時間と工数の削減(いつでもリアルでスピーディーな情報提供)

忙しい飲食店にとって、ランチやディナータイムなど時間帯によるメニュー看板の切り替えは大したことが無いようで面倒なものです。

季節のメニューやイチオシメニューのアピールのためのチラシやポスターは、毎回印刷料金が発生し、そのたびに掲示したり下げたりと時間も工数もかかるのではないでしょうか。

デジタルサイネージであれば、ディスプレイ毎に表示する情報を24時間365日スケジュールで管理できます。

ランチタイムのお得なセットメニューからディナー営業まで時間帯にあわせて自動で表示が変わるので、より伝えたい情報を確実に表示することができます。

さらに、スケジュールを組めば自動で切り替わるためスタッフの手を一切わずらわせません。

 

また、曜日や時間帯によって、店の前を通る客層は大きく変わります。

 

昼間は学生が多く、夕方以降は仕事帰りのサラリーマンの方が増える‥

平日は若者がメインだが、週末は家族層が多くなる‥

そうなると時間帯や曜日によって店の前を通るターゲットにあわせて店頭広告の内容を変えた方が、より集客効果は高まります。
あらかじめターゲット毎の広告コンテンツを用意しておけば、曜日や時間ごとに広告が自動で切り替わるような設定も、デジタルサイネージなら簡単です。

・メリットデメリット

いくら美味しそうな料理でも、写真だけでは魅力が十分伝わりません。

デジタルサイネージなら静止画だけではなく、視認性の高い動画コンテンツを使った紹介ができるので、インパクトが大きい効果的な情報発信を行うことができます。

また、常にリアルタイムで活きたコンテンツを表示することでお店をより「魅力的」に伝えることができ、他店との差別化にも繋がります。

デメリットは、飲食店の規模によっては長期的に見ないと初期費用の回収が難しいという点です。

デジタルサイネージの本体サイズや設置方法、配信方法は複数あるため、店舗の規模に合わせて適切なケースを考えることが重要といえるでしょう。

デジタルサイネージは今後さらなる普及が進み、もっと身近な存在になることでしょう。

通信技術の発達に伴い幅広い分野で活用され、ワクワクするようなコンテンツ配信が可能になるかもしれません。

 

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